「救急車を出動させなかったのは適切ではなかった」。消防職員が事態を軽視していたとみられる発言もあったといいます。

 2025年1月、岐阜県土岐市で路上に倒れていたホームレスの男性について、市の消防本部は「声掛けに応じない」などと通報があったにもかかわらず救急車を出動させず、男性は翌日に死亡しました。

 報告書をまとめた第三者委員会によりますと、通信補助の職員が通報を受けた職員に「寝とるだけやないか」などと声をかけていたほか、当直責任者に119番通報だと伝えず対応を終えていたということです。

 第三者委員会は、一連の対応について「直ちに救急隊を出動させなければならなかった」と結論づけ、個人の資質や教育不足に加え、救急出動を判断するマニュアルが不十分であることなどを指摘しました。

 岐阜県警は、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べています。

東海テレビ
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