このところ女性の間で広がる過度なダイエットについてです。
糖尿病治療薬の乱用も相次いでいて、福岡市が問題解決に乗り出しました。
福岡市・天神で19日に開かれたワークショップ。
このところ女性の間で広がる過度なダイエットに歯止めをかけようと市が開いたもので県内の女子大学生が参加しました。
◆参加した学生
「(理想の)スタイルに近づくためにやせたい」
「周りの子を見るともっと細い子がいる。もうちょっと(体重を)落としたい」
日本人の体重をめぐっては去年、イギリスの医学雑誌で衝撃の発表がありました。
低体重の女性の割合が多い上位10カ国に、貧困国とも言われる国々と並んで日本がランクインしたのです。
こうした中、ワークショップで話題に上ったのが「マンジャロ」です。
◆参加した学生
「マンジャロ、(SNSで)見かけます」
「健康に害がないなら試してみたい」
SNSを中心に“やせる薬”として話題になっているマンジャロ。
本来、2型糖尿病の治療薬ですが、ダイエット目的での乱用が後を絶ちません。
副作用の危険性もあり、国や日本糖尿病学会は美容やダイエット目的での使用を避けるように呼びかけていますが、医師が処方するのは違法ではなく、その場合は保険適用外となるため全額自己負担となります。
ワークショップは来月にかけ今回含めて3回開催され、栄養に関する講座で食生活を見直すヒントを学んだり、「やせ」のリスクを同世代に向けて効果的に伝えるコンテンツを企画したりすることにしています。
市は無理なダイエットや食生活の乱れは、本人の健康への影響だけでなく、将来の妊娠・出産のリスクにもつながるとして、こうしたワークショップなどを通じて自ら健康づくりを実践できるようにしたいとしています。