福岡県を襲った記録的大雨から1週間が経ちました。
糸島市の人気観光地にも依然として大雨の爪痕が残っています。
◆記者リポート(16日)
「糸島市の県道54号線上空です。2か所で土砂崩れがおき山肌がむき出しになっていることが確認できます」
糸島市の海岸沿いを走るサンセットロード。
玄界灘の心地よい潮風を受けながら絶景を楽しめる人気の観光スポットですが、大雨の影響でがけ崩れが発生し、現在も、一部で通行止めとなっています。
お盆最終日の17日、通行止め地点では封鎖されている道路を見て、観光バスやツーリング中のバイクなどUターンする車両が相次いでいました。
◆サイクリングに訪れた人
「早良区から糸島の方にサイクリングしに行こうと思ったが、通行止めで行けない」
Q.代わりの道は?
「今から探そうかなと」
◆佐賀県から訪れた人
「途中でナビを見て、『×(バツ)』と出ていて『そういえば通行止めだ』と」
県によりますと、サンセットロードの通行止め区間は合わせて約6キロにもおよび、復旧のめどは立っていないということです。
お盆を直撃したがけ崩れは、近くの飲食店に影響も。
去年オープンしたばかりの「鰻いとしま」。
九州産のふっくらとした鰻を使ったひつまぶしが観光客に人気ですが…
◆鰻いとしま 河野雅裕さん
「バスが臨時休業というより完全に運休という形になり、福岡方面から来るバスと、芥屋方面に行くバスが完全に止まって、観光客の数が激減している」
店舗の目の前にあるバス停には「運休」を知らせる張り紙が…。
普段は天神・博多方面からバスで大勢の観光客が訪れていますが、運休の影響で客足は遠のいているといいます。
◆鰻いとしま 河野雅裕さん
「インバウンドの方にとってはお盆は関係ないと思うが、時期的にかき入れ時だったが、だいぶ集客が落ちている。そろそろ(開店から)1年経つという節目で、売り上げが伸ばせるかもという気持ちでやっていたんですけど」
路線バスを運行する昭和バスによりますと、運行再開のめどは立っておらず、観光地への打撃はしばらく続きそうです。