8月15日は「終戦の日」です。
松江市の神社では、戦争の犠牲者を追悼する式典が営まれました。

松江城の城山公園にある松江護国神社。
島根県東部と隠岐郡出身の戦没者、約2万3000柱が祀られ、毎年8月15日には、終戦記念祭が執り行われています。

15日は約40人が参列し、戦没者の霊を慰めました。
例年だと終戦の日には多くの遺族が慰霊に訪れますが、80年という歳月が経ち、今回、遺族として式典に参列したのは一人だけです。

松江市遺族連合会・中村弘恵さん:
「80周年ですからこうして皆さん集まって下さっていますけど、今後それが過ぎた後にどうなるか遺族としては心配」

松江市遺族連合会の中村弘恵さん84歳。
義理の父が従軍中に病死しました。

松江市遺族連合会の会員の平均年齢は90歳近くで、その数も年々減少しています。
中村さんは遺族として戦争の記憶の継承に危機感を覚えています。

松江市遺族連合会・中村弘恵さん:
「(若い人の中には)遺族ってなに?なんの遺族?っていう方もいらっしゃる。
戦争の遺族という感覚はない。考えないといけないと思ってはいるのだが高齢化して集まることも難しくなっている」

戦争体験者の高齢化が進むなか、遺族たちは次の世代にどう受け継いでいくべきか、模索を続けています。

TSKさんいん中央テレビ
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