データ提供 PR TIMES
本記事の内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES (release_fujitv@prtimes.co.jp)までご連絡ください。また、製品・サービスなどに関するお問い合わせに関しましては、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

プレスリリース配信元:株式会社アズパートナーズ

―自立支援に向けた生活リハビリにより、日常生活動作スコアが改善―

 株式会社アズパートナーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役:植村健志)は、運営する介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)27施設において、新たに入居された入居者の日常生活動作(ADL)自立度を示す機能的自立度評価法に基づくスコア(※1:FIM)が有意に改善されたことを自立支援介護・パワーリハ学会で論文発表しました(※2)。
 本結果は、IoTシステム「EGAO link(R)」を基にした個別ケアと、自立支援に向けた科学的介護が、実際の生活機能改善に結びついたことを定量的に裏づけるものです。



【FIMスコアが平均で有意に改善】
 本研究は、2024年3月~4月にアズパートナーズの介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)に新規に入居した要介護高齢者67名を対象に実施されました。入居時と約4か月後のFIMスコアを比較したところ、平均スコアは57.46点から59.07点へと有意に改善(p<0.05)しました。特に排泄動作(排尿・排便)、移乗(ベッド・トイレ)、歩行・車椅子移動において有意な改善が認められました。

【生活リハビリ内容とFIMスコア改善の関連性】
 生活リハビリ内容とFIM改善項目との関連を調べたところ、FIM改善項目は、生活リハビリ内容と中等度の関連が認められました。「生活リハビリ」とは、理学療法士等により機能訓練室で実施されるリハビリではなく、日常生活の中で高齢者が自力で動作できるように支援することを指します。





【EGAO link(R)が支える「個別ケアの時間」】
 この結果の背景には、2017年に全ホームに導入したIoTシステムEGAO link(R)による業務効率化により、「個別ケアの時間」を創出したことがあります。生まれた時間で、一人ひとりに合わせた生活リハビリを丁寧に実施し、入居者の「できる力」を引き出していることがFIMスコアの数値改善に貢献しました。






【「入居したら元気になる」新たな介護のかたち】
 アズパートナーズは、2017年に導入したIoTシステムEGAO link(R)を基盤に、ご入居者一人ひとりに最適な個別ケア、科学的根拠に基づく自立支援介護を全ホームで推進してきました。今回の実証結果を通じて、当社の取り組みが「入居したら元気になる介護付きホーム」という新しい価値を形にしていることが明らかとなりました。今後も個別かつ根拠に基づいた介護を通じて、ご本人らしい生き方を支えるため、進化し続ける介護を実践してまいります。

※1:FIM(機能的自立度評価法)とは
食事・移動・排泄など日常生活動作(ADL)の自立度を評価する世界標準の指標で、リハビリや介護の分野で広く活用されています。

※2論文について
引用:小川康弘, 脇長 洋一ら:要介護高齢者における介護付有料老人ホーム入居後のFunctional Independence Measure(FIM)の変化と生活リハビリの効果,自立支援介護・パワーリハ学,2025.6,Vol.19,No.1p30.

【研究者】

●小川 康弘(機能訓練アドバイザー)理学療法士(国家資格)、フェルデンクライス実践者(豪認定機関公認)
 今回の研究は、「長期居住高齢者施設での入居」という誰もが入居後の不安を感じるタイミングに焦点を当てました。この結果は、当社の介護職員とリハビリ専門職が連携するために年々試行錯誤を積み重ねて得られたものです。今後もレベルアップと研究の両輪で成長できればと思います。




●脇長 洋一(専門職育成セクション)介護福祉士(国家資格)、介護支援専門員
 私たち介護スタッフのやるべきことが明確になった研究だと言えます。今回、対象となった方々の入居された経緯は様々でした。これは、どのような背景があるにせよ、入居してからの待ったなしの関りがよい結果につながるということです。今後も科学的介護の実践結果から新たな価値を見つけてまいります。



企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

PR TIMES
PR TIMES