愛媛県今治市で車から拳銃が見つかった事件で、自らが管理している車に拳銃を隠した罪に問われている男は、中学校時代から付き合いがある暴力団幹部から頼まれて預かったことが15日に分かりました。
銃刀法違反の罪に問われているのは、今治市末広町に住む造船業の男(56)です。
起訴状などによりますと、男は指定暴力団六代目山口組傘下の組織の幹部・明瀬功尚被告(55)と共謀して今年5月、今治市内に駐車していた自動車に旧ソ連製の軍用自動式拳銃トカレフ1丁を隠し持った罪に問われています。
松山地裁では初公判が15日に開かれ、男は起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、男は中学校時代から付き合いがある明瀬被告から去年10月頃、「預かって欲しい」と拳銃が入った紙袋を渡され、数日後に紙袋を返したあと、再び拳銃が入ったポーチを渡されて、自動車の後部座席の下に隠したことを明らかにしました。
男は被告人質問で「中身が何かは聞いていなかったが、重さから拳銃かなと思っていた」などと話したほか、以前も明瀬被告から散弾銃を預かっていたことや、今回の拳銃には弾が装填されていたことも明らかになりました。
次の裁判は10月2日に開かれ、男への求刑が予定されています。
この事件を巡っては、明瀬被告が銃刀法違反の罪で8月13日に起訴されているほか、同じ組の幹部の小田賢二容疑者(64)が逮捕されています。
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