太平洋戦争の終結から15日で80年です。
長崎市の平和公園でも黙とうをする人の姿が多く見られました。
正午、長崎市の平和公園にサイレンが響き渡ると多くの人が平和祈念像に向かって一分間の黙とうを捧げました。
太平洋戦争の終結から15日で80年。
集まった人たちは平和への思いを強くしていました。
男性(岐阜から)
「子供たち小学生なんですが、子供たちに戦争の恐ろしさや平和の尊さを直に肌で感じさせたいと思ってきた」「もう2度と繰り返しませんという願いと決意を込めて(黙とうした)」
男の子
「戦争で死んだ人が気持ちよく天国に行けるように願いを込めて黙とうした」
女性(福岡から)
「私が願うのは、せめて水だけでもみんなが飲めるような世界になればいいなと思います」
また長崎市の爆心地公園そばの「核廃絶人類不戦の碑」の前では「ナガサキ不戦の集い」が開かれました。
集いは太平洋戦争が始まった12月8日と、終戦となった8月15日の年に2回、被爆者団体などが開いていて、15日は高校生や被爆者など約30人が集まりました。
参加者は戦後80年が経っても、未だ遺骨すら見つからず、戦後が終わっていない人もいるとして、今が一人ひとりが考えるべき分岐点になっていると訴えました。
長崎原爆被災者協議会 田中重光 会長
「皆さんがこれからどう生きていくのか、そういう分岐点に立っている80年、私たちはもっともっと声をあげていかなければならないと思う」
最後に活水高校の平和学習部の2人が「不戦の誓い」を読み上げ、実相を知ることで世界の人々の意識は変わると信じ、行動していくと誓いました。