長崎市の県護国神社では追悼集会が開かれました。

ここには太平洋戦争などで犠牲となった県内出身者約6万柱が祀られています。

遺族を含む50人あまりが参列し、都内で営まれた全国戦没者追悼式にあわせて黙とうを捧げました。

集会では 県内出身で、27歳のときマーシャル群島クェゼリン島で戦死した海軍兵曹長の近藤八郎さんが妻に宛てた遺書が読み上げられました。

県戦没者慰霊奉賛会 小川政吉 常務理事
「私の叔父になるが、19歳と21歳、陸軍と海軍で亡くなっている」「(戦没者の)思いは非常に複雑なものだったと思う。そういう人たちに対して慰霊の念を持って、こういう追悼式はしてもらいたいなと」

戦後80年が経ち、戦争を知らない世代が増えています。

世界で分断と対立が深まる中、戦争の体験や記憶を語り継ぐ責任を口にする参列者もいました。

県護国神社 責任役員 栗林英雄さん
「伝えていく、教えていく責務は我々にあると思う」「日本が世界平和のリーダーとして今後歩み続けること、協力していかなくてはとつくづく思う」

参列者は二度と悲惨なことを繰り返してはならないと、不戦の誓いを新たにしていました。

テレビ長崎
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