渇水による影響が出ていた新潟県上越市の農家は先日までのまとまった雨を喜ぶ一方、今後の天気に気をもんでいます。
雨水や雪どけ水を活用する上越市牧区の天水田。
「出穂期を迎える稲にとって、先日までのまとまった雨はまさに恵みの雨だった」とコメ農家の中川卓夫さんは話します。
【コメ農家 中川卓夫さん】
「やっと水分をもらって良い稲になってくれるんじゃないかと期待している。ひと安心しているところ」
上越市牧区で長年にわたりコメを栽培してきた中川さんですが、今年は経験したことのない暑さと水不足に悩まされたといいます。
【コメ農家 中川卓夫さん】
「1週間どころかその前は全然(水が)なかった。からからになって、水がないから稲が枯れていった」
1カ月以上雨が降らなかったため水田はひび割れ、さらに天水田に水を引くため池も初めて枯れてしまったということです。
中川さん:「完全に空っぽになってしまった」
記者:「ひび割れがありますね」
中川さん:「全体がこうなってしまった。普通、池に草なんて生えないんだけど、空っぽになったから草が生えてきた」
それでも先日までの雨でなんとか稲も持ち直し、秋の収穫へ望みが生まれたと話します。
【コメ農家 中川卓夫さん】
「今回の雨が本当に恵みの雨で少しは安心。これでまた秋、良い米が取れることを期待している」
今後は気温の高い日が続く予想となっていますが、気温が高すぎると品質が落ちてしまう一方、雨ばかりでも実入りが悪くなるため、農家の天気との戦いの日々が続きます。
【コメ農家 中川卓夫さん】
「これから1週間ぐらい天気が続いてくれると、出た穂が良い実になってくれると思う」