お盆の帰省の時期に合わせて、新潟県内の各地で二十歳のつどいが開かれています。長岡市山古志地区では中越地震の年に生まれた若い世代がふるさとへの感謝を胸に未来への飛躍を誓いました。
長岡市山古志地区で開かれた二十歳のつどい
山古志地区ではお盆の帰省期間に合わせて、毎年この時期に二十歳のつどいを開いていますが、過疎・高齢化が進む中、今年二十歳を迎えたのはこれまでで最も少ない3人となりました。
【長岡市教育委員会 金澤俊道 教育長】
「皆さんが生まれた年は長岡市、そして山古志にとって激動の年でした。そのさなかに誕生した皆さんは希望とも言える存在」
参加した3人が生まれた2004年は、68人の命が犠牲となった中越地震が発生した年です。
山古志地区では大規模な地滑りが発生し、2000人を超える住民は全村避難を強いられました。
被災後の生活について残る記憶は…
【西原ももこさん】
「避難所でみんなと公園で遊んだり、おばあちゃんと遊んだりした記憶がある。あたたかさとか人への優しさを忘れず、困っている人をすぐに助けられるような優しい大人になりたい」
幼いながら被災の経験を通し、山古志の人のあたたかさや絆に触れたという参加者たち。ふるさとへの感謝を胸に、それぞれ新たな一歩を踏み出します。
【小川優さん】
「挑戦する気持ちを持って生きていきたい」
【樺澤あいらさん】
「地域のおじいちゃん・おばあちゃんとか、みんな優しくしてくれて、みんなに育ててもらった感じなので、そうやって色んな人に優しくしたり、笑顔にできるような大人になりたい」
長岡市では8月15日も5つの地区で二十歳の集いが開かれます。