世界のいいもの、すてきなことを紹介してきたビームスが日本の魅力を世界に発信します。

1976年2月、現店舗内のわずか6.5坪のスペースで開業したセレクトショップ、ビームス。

ビームス・設楽洋社長:
(当時は)2人ぐらいで回してた。ラーメンの出前を取り、レジで食べながら、お客さんが来ると「いらっしゃいませ」って。

現在は、国内外で170店舗以上を展開。
2026年に創業50年を迎えます。

ビームス・設楽洋社長:
予想は裏切りたい、期待には応えたいという感じですね。新たなものをやっていく時は必ずそう。次の文化になるきっかけを作りたい。

常に時代を感じ取り、新たな魅力を発信し続けるビームストップが語る、“セレクトショップ”の枠にとどまらない役割とは。

原宿・明治通り沿いにある「ビームス原宿」は7月、道路の拡張工事に伴い一時閉店。
2026年春にリニューアルオープンが予定されています。

閉店から3日後、歴代の原宿店長ら、これまでに関わっていたスタッフが集結。
創業の地で“感謝”と“寂しさ”が入り交じるパーティーが行われました。

石橋一興さん(1997年~2000年にビームス原宿店店長):
週末、これ以上の人がお店に入ってきた。スタッフが壁にへばりつき動けない状況がずっと続いた。

歴史を紡いできた店長らを傍らで見つめていた、ビームス・設楽洋社長。

ビームス・設楽洋社長:
ずっと思ってることは、もちろんファッションも大好きですし、ライフスタイルも大好きですが、“時代が変わる瞬間”、この現場に立ち会っていたいという思いがあった。

“時代のあだ花” が咲く原宿において、店舗を拡大。
そこには、“ビームス流”のショップ、スタッフ、客の関係性がありました。

ビームス・設楽洋社長:
去年から(企業姿勢について)“Happy Life Solution Communities”にした。つまり、最終的には人だと。モノからコトへ、コトからヒトへ、同好の士。思いを同じにする仲間とファミリーになることが一番楽しい。会社という枠を超え、“コミュニティー”だという形を次の時代、どんどん進化させていきたいというふうに思います。

“ファッション”や“ライフスタイル”を通じ、新たな文化を生み出してきたビームス。
これまでは世界の良いモノ・コトを紹介してきましたが、現在ではそれに加え、国内のいいモノ・コトを世界に発信しています。

ビームス・設楽洋社長:
日本というのは素晴らしいスーパーブランド。日本人のもてなしの心、ものづくり、和食、名所、歴史、世界に誇る素晴らしいものを持っている国。それをもっともっと、いろんな形で商品であったりサービスであったり、ファッションで世界に伝えていきたい。

来年、創業50年。
これまで培ってきたブランド力で、目指しているのは日本のプレゼンスの向上です。

ビームス・設楽洋社長:
経済的にも政治的にも日本が元気がないみたいな部分があるが、それにパワーを入れる、世界に誇れる国だと伝えていきたい。それが浸透することによって、海外のいろんな文化と混じり合い、新しい文化が生まれる。そのきっかけ作りの媒体になりたい。