八代市では20年以上の歴史を持ち、多くの地元住民から愛される喫茶店も被災しました。
床上浸水で冷蔵庫などが水に浸かり、復旧のめどは立たない状況ですが、一日でも早い再開を目指し、片付けなどが進められています。
【喫茶まくら木 川崎隆昌店主】
「カウンターは水没。この辺まで(水が来ていた)。冷蔵庫が浮いていた」
今年で創業25年目、常連客も多く、地元住民から愛される八代市新地町の喫茶「まくら木」、一連の大雨の影響で床上浸水などが発生し、現在営業できなくなっています。
近くの道路は軽自動車半分ほどがおおわれるほどに冠水。
店の前まであふれた水は、中にも流れこみました。
店主の川崎隆昌さんは当時、店の裏にある自宅の2階にいたといいます。
【喫茶まくら木 川崎隆昌店主】
「昼前に数センチ下がったなあと、浸かりながら見に来たけどもう駄目だなと引き返した。想定外もいいところ。生まれてから球磨川の氾濫もない」
店内の片付けは進んでいるものの、壁には浸水した跡が…。
13日は暑い中、大学生と高校生の娘2人も協力し、家族で掃除をしたり、冷蔵庫などの電化製品やソファを外で乾かしたりしていました。
周辺では通常営業できている店もあり、常連客が休業していることを知らずに来店することもあるそう。
夫婦ともに1日でも早い復活に向け、前向きな気持ちです。
【喫茶まくら木 川崎亜紀さん】
「だんだん吹っ切れて前向きに。最初はどうしようと思っていたけど、皆さん差し入れを下さったり、電話もいただいたりしてうれしい。力になる」
【喫茶まくら木 川崎隆昌店主】
「ゆっくり頑張るしかない…」
「またお客さんの笑顔が戻る日まで」地域で愛された店が、復旧に向けて歩み始めています。