公開から8日で興行収入100億円を突破した「鬼滅の刃 無限城編第一章」。福島県郡山市の映画館には長蛇の列ができ、ファンたちは熱狂。一方、作中の「無限城」に似ている話題となった福島県会津若松市の旅館「大川荘」でも、再び多くのファンが世界観に浸っていた。

上映前には長蛇の列
祝日だった8月11日(月)、福島県郡山市の映画館は上映30分前で行列ができていた。2時間前から並んだという先頭の男性は「漫画でも楽しめたけど、映画でも二度楽しめる」と話す。

もちろんそのお目当ては…2025年7月から公開が始まった劇場版「鬼滅の刃 無限城編第一章」。公開から8日で、国内最速で興行収入100億円を突破し、その勢いは衰えることなく8月11日までに220億円を超えた。

郡山テアトルでは一日6回上映しているが連日ほぼ満席。前作の「無限列車編」を上回るペースで客足が伸びている。
映画を見終えた人は「鬼滅をずっと見てきていた。感動しました」「かったです。猗窩座(あかざ)が大好き」「何回も見たい。もう一回見たい」と興奮気味に話した。
無限城!?ファン注目のスポット
ところで、今回の映画は「無限城編」。無限城と言えば…福島県会津若松市芦ノ牧温泉にある大川荘。
実は、館内にある「浮き舞台」が映画に登場する敵の本拠地、「無限城」に似ているとしてかつて大きな話題を呼んだ場所なのだ。

大川荘の山崎和(やまざきわたる)副支配人は「だいたい2~3カ月先くらいまではある程度予約が入っている。アンケートなどを見ると『鬼滅が好きだから』という方もいらっしゃるので、影響はあるのかと思う」と話す。
無限城に没入体験
旅館を訪れたファンに話を聞くと「演奏を見てみたい」という。ファン必見のその演奏とは…浮き舞台での三味線。「鬼滅の刃」さながらとも言えるファンにはたまらない光景が広がり、多くの宿泊客がその演奏に見とれていた。

演奏を聴いた人からは「なんか本当にすごい。世界観も素敵で、来られて良かった」「鬼滅の刃のイメージが強いような風景」「漫画と同じような似たニュアンスで、とてもすてき」「無限城みたいで、自分の思い出にも残ると思う」との声が聞かれた。

大川荘の山崎副支配人は「また少しでも盛り上がったらと思うが、映画関係なく色々なお客様に来ていただいて、非日常的なロビーの雰囲気を楽しんでいただけたら」と話す。
平成元年に誕生し37年目を迎えている福島県の「無限城」こと、浮き舞台。その世界観に浸ってみては?