熊本県の木村知事は12日午後玉名市役所を訪れ被害の状況を確認しました。
玉名市の藏原 隆浩市長は12日午後までに市内の約100軒の家屋で浸水被害の報告があったとし県が管理する境川や唐人川の排水機能の強化を訴えました。
その後、木村知事は一時50~60センチ浸水したという玉東町の中央公民館や町民体育館を視察。
公民館の中にある図書室では地元の住民や中高生たちが泥をかき出していたほか濡れていない本を移動させていました。
近くを流れる木葉川は土の堤防が約50メートルにわたって崩れていて玉東町の前田 移津行町長は以前から要望していたという河川の改修工事の緊急性を改めて知事に訴えました。
【木村 敬 知事】
「至急、県管理の河川についてはここに限らず整備の状況(を確認)仮に堤防が壊れていなくても土砂が堆積している事例が多いときょう報告を受けたので川底の掘削は緊急的に行っていきたい」
【寺田 菜々海 アナウンサーリポート】
「熊本市北区徳王の土砂崩れ現場です。土砂が道をふさいで通ることができません」
熊本市の大西市長は12日午後北区徳王の土砂崩れ現場を視察しました。
幅約30メートル、高さ約50メートルにわたって土砂崩れが起きたのは民有地の竹林で土砂崩れで竹林が崩壊し市道をふさいでいるため通行止めとなっています。
土砂崩れ現場の上には、複数の住宅があり避難している住民もいるということです。
熊本市は、安全が確認でき次第土砂を撤去する方針ですが復旧のめどは立っていません。
【大西 一史 熊本市長】
「幸い人的被害はないものの住宅がすぐあるから二次被害にならないように」
大西市長はこのほか市内中心部や東区も視察。
「農家の被害も把握して国に支援を求めたい」と述べました。