鳥取県西部、江府・伯耆・日野の3つの町にまたがる山林で計画されている大規模な風力発電事業に対して、江府町の白石町長が8月12日、反対する意志を表明しました。

この風力発電の事業計画は、東京に本社を置く民間企業の「日本風力エネルギー」が江府町、伯耆町、日野町にまたがる鳥取県西部の山林に高さ196メートルの風力発電施設を22基設置して、2030年の稼働開始を目指しています。

この計画に対して、江府町の白石町長が12日、記者会見を開き自らの考えを明らかにしました。

江府町・白石町長:
今回計画されております鳥取西部風力発電事業計画に、反対を表明したいと思います。

白石町長は反対を明言した上で、その理由として土砂災害の危険性や、住民・議会から反対意見が相次いだことなどをあげました。
ただ、事業計画の許認可権限は地元市町村にはなく、こうした反対表明にも法的拘束力はありませんが、江府町としては事業者に対して、計画の中止を求めていくとしています。

江府町・白石町長:
地元の意見を十分尊重して、今後の事業をどうするのかということを考えていただけたら。

関係する3町のうち、明確な態度表明をしたのは12日の江府町が初めてで、今後は伯耆町と日野町の意志表示が待たれますが、江府町は足並みをそろえてもらいたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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