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プレスリリース配信元:LINK&M

株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央、証券コード:2170、以下当社)の研究機関であるモチベーションエンジニアリング研究所は、従業員エンゲージメントと
投資指標の関係性に関する調査(2024年データ分析)を行いましたので、結果を報告いたします。




▶調査結果はこちら
調査の背景と目的
上場企業において有価証券報告書での人的資本情報の開示が義務化されて3年目。
人的資本情報の開示についてのガイドラインとして内閣府から出された人的資本可視化指針において企業価値向上に影響する項目として設定されている「エンゲージメント」について開示する企業は年々増加傾向です。

また、2023年3月には東京証券取引所がPBRが低迷する企業に対して改善策を開示・実行するよう要請も行っており、企業価値向上の一つとして人的資本への投資に注目が集まっています。そうした中、人的資本への投資と企業価値向上の関連性を示す事例や研究はまだ多くはなく、より定量的な分析が求められています。

本調査は継続的に行っている調査であり、2025年5月に公開した2023年のデータ分析版を2024年のデータに基づいて更新した内容となっております。
調査概要
・調査機関(調査主体)
 株式会社リンクアンドモチベーション モチベーションエンジニアリング研究所

・調査対象
 2024年1月~2024年12月にリンクアンドモチベーショングループ(以下当社)が提供する従業員エンゲージメントサーベイを実施した東証スタンダード・プライム上場企業104社
(前回調査時は東証スタンダード・プライム上場企業76社)

・分析方法
従業員エンゲージメントサーベイから算出される「エンゲージメントスコア(以下ES)」ならびにそれらをレーティング化した「エンゲージメント・レーティング(以下ER)」と、「ROE」「ROIC」「PBR」 といった投資指標との関係性を分析しました。
なお、各財務指標については調査時点(2025年6月)での最新の有価証券報告書をもとに算出しました。
調査結果
・調査対象が76社から104社へと約1.4倍に増えており、上場企業を中心に従業員エンゲージメントへの関心が高まっていることが示唆されました。
・ESとROEやROICには弱い正の相関が見られ、ESが高い企業ほど ROEやROICがやや高いことが示唆されました。
・ERがDランクの企業とAランクの企業では、ROEは約5ポイントの差、 ROICに約6ポイントの差があることがわかりました。
・ESとPBRには正の相関が見られ、ESが高い企業ほど PBRが高いことが示唆されました。
・ERがDの企業はPBRが1割れである一方、ERがAやBの企業では5割強の企業がPBRが1を上回っていました。
今後の課題
今回の調査では2022年、2023年のデータ分析結果同様、ESがROE、ROICやPBRに及ぼす影響について定量的な示唆が得られました。
各指標は企業が属する業界やビジネスモデル、市場のトレンドなどによって影響を受けるため、明確な因果関係を証明できているわけではありませんが、これまでの調査結果よりも多くの企業を対象にした本調査でも同様の傾向がみられたことから、エンゲージメントは企業価値向上に影響を与える可能性が高いのではないでしょうか。

人的資本可視化指針にてエンゲージメントは開示項目の例として示され、エンゲージメントへの注目度は高まり続けています。経営戦略と人材戦略の連動を示す人的資本インパクトパスにおいて、エンゲージメントをKPIとして設定する企業は増加傾向にあります。
企業価値向上に向けた取り組みの一環として、エンゲージメント向上に継続的に取り組んでいくことが重要なのではないでしょうか。

▶過去のレポート一覧はこちら
https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/

リンクアンドモチベーショングループの概要
・代表取締役会長:小笹 芳央
・資本金:13億8,061万円
・証券コード:2170(東証プライム)
・本社:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー15階
・創業:2000年4月
・事業内容
 組織開発Division(コンサル・クラウド事業、IR支援事業)
 個人開発Division(キャリアスクール事業、学習塾事業)
 マッチングDivision(ALT配置事業、人材紹介事業)
 ベンチャー・インキュベーション




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