北朝鮮が、韓国との軍事境界線近くに設置していた拡声器の撤去を始めたことが分かりました。韓国側が拡声器を撤去したことに対応した動きとみられます。
韓国軍は8月9日午前、南北の軍事境界線で、北朝鮮が韓国に向けて設置していた拡声器を撤去する様子を確認したと明らかにしました。
韓国側が8月5日までに北朝鮮に向けた拡声器をすべて撤去したことを受けて、北朝鮮側も同様の措置を取ったとみられます。
南北の間では、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権時代の2024年6月から双方による拡声器を使った応酬が続いていましたが、北朝鮮との対話や緊張緩和を掲げる李在明(イ・ジェミョン)大統領が就任した直後の2025年6月、韓国側が拡声器による「体制批判」を取りやめ、北朝鮮側も「騒音放送」を中止していました。