7月30日にロシアのカムチャツカ半島沖で発生した地震による津波で、岩手県内の養殖施設などではこれまでに68件の被害が確認されたことが県の調べで分かりました。
7月30日にカムチャツカ半島沖で発生した地震により、県内では久慈港で1m30cm、釜石港と宮古港で50cm、大船渡港で40cmの津波を観測しました。
県によりますと、この津波により県内の養殖施設では8月7日までに陸前高田市で29台、大船渡市で20台など5つの市と町であわせて65台の被害が確認されました。
また定置網も山田町で2カ所、釜石市で1カ所被害が確認されています。
それぞれの被害はロープやワイヤーの破損、アンカーの損傷などとなっていて、県農林水産企画室では「2022年のトンガ沖の噴火による津波などと比べると被害は比較的軽微だが、件数はさらに増える見込みで、今後も状況を注視していく」としています。