金沢市で12時間降水量が観測史上最大となり最大5万8500世帯余りに避難指示が出た記録的な大雨。一夜明けた8日は、冠水するなど被害がでた地域で住民たちが片付けに追われていました。

7日に線状降水帯が発生し、記録的豪雨に見舞われた県内。特に12時間に降った雨の量が331.5ミリと観測史上最大となった金沢市では、最大で5万8500世帯余りに避難指示が出されました。

人的被害はなかったものの、県によりますと午後2時現在で住宅への被害は分かっているだけで一部損壊が1棟 床下浸水が168棟となっています。金沢市に関しては被害の状況は調査中です。

冠水するなど被害が大きかった金沢市大浦町では、8日朝から住民たちが玄関の泥だしや土のうの片付け作業などに追われていました。

住民:
ここまで玄関の下まで上の玄関入らんようにここだけ。ここ求めて来たのは、50年ほど前かなその時から初めてこんなん。人間の力じゃどうしもならん。

8日午後には、金沢市の村山市長が大浦町を視察に訪れました。この地域では小学校に避難所が設けられていましたが、周辺の道路が冠水したため避難してきた子どもと        職員など15人が孤立状態となり、一夜を明かしました。

村山市長と意見を交わした地域住民は冠水の原因となった大浦小学校の近くを流れる   大宮川の改修工事などを求めていました。

村山市長:
海水の潮位が高い状況ですと川が流れないとこが浸水被害に繋がったと思っています。被害が起きにくいような対策をハードソフト両方合わせてやってきたいと思っております。

今回の記録的な大雨を受け石川県は金沢市に対して 災害救助法の適用をしています。

石川テレビ
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