平和祈念式典に参列するパレスチナの駐日大使が長崎市で初めての講演を行いました。

市民団体が開催した講演会で、大使は2023年10月以降、イスラエル軍の爆撃などにより15万人以上のパレスチナ人が負傷、死亡、あるいは行方不明になっているとしました。

ワリード・シアム駐日パレスチナ大使
「ガザの71パーセントが破壊され、投下された爆弾は8万8000トン、原爆6発分に相当します。これは戦争ではありません。絶滅行為です」

いまはエジプトからの救援物資も途絶え、多くの子供が飢餓で命を落としています。

「皆さんにお願いしたいことは、続いているジェノサイド(組織的な大量殺りく)を止めること、決して二度と起こさないこと」

長崎市は2024年、イスラエルを式典に招待しませんでしたが、今年は招待し、特命全権大使が参列予定です。

ワリード・シアム駐日パレスチナ大使
「何年イスラエルは広島・長崎に式典に招待され、これまで何年、広島と長崎『戦争をやめ、世界がどうなっているか見よ』とのメッセージに彼らは何を学んだのか、学ばないのなら招待するべきではない」

式典には、7日時点で初出席の台湾を含む95の国と地域が参列予定の一方、中国は欠席予定です。

テレビ長崎
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