8月7日夜、宮崎県内には、線状降水帯の予測情報が発表され、都城市を流れる大淀川では、一時、氾濫危険水位を超えました。
この大雨で、都城市では、冠水した道路での車の立ち往生や住宅の浸水被害が確認されています。
気象庁は、8月7日午後9時半に、「8日明け方から昼前にかけて宮崎県に線状降水帯が発生する恐れがある」と発表しました。
都城市では、8月8日午前4時過ぎまでの1時間に、58ミリの非常に激しい雨を観測。
また、降り始めからの総雨量は、都城市菖蒲原町で290.5ミリとなっていて、これは、8月1カ月の平年値のおよそ9割に達します。
この大雨で、大淀川の上流、都城市の岳下橋では、氾濫危険水位を超え、一時「氾濫危険情報」が発表されました。
これを受けて、都城市は市内全域の7万4036世帯に避難指示を発令。
避難指示は、約15時間後の午後2時45分に解除されました。
(江川琴実記者)
「あちらには冠水したと思われる道路で車が横に傾いていることが確認できます」
消防によりますと、8月8日午前0時半ごろ都城市高城町の田んぼの中を走る道路で、「冠水した道路に入ってしまい、車が動かない」と車に乗っていた人から119番通報がありました。
この軽乗用車には、2人が乗っていていましたが、自力で脱出し、ケガはなかったということです。
また、都城市によりますと住宅の浸水被害が1件報告されているということです。
県危機管理課によりますと、今のところ人的被害は確認されていません。
続いて、大雨による交通機関への影響です。
JR九州によりますと、日豊本線は南宮崎から西都城の間で運転を再開しています。
日南線は南宮崎から油津の間で遅れはあるものの運転を再開しました。
一方、吉都線は終日運転見合わせが決定しています。