日向灘を震源とする最大震度6弱の地震から8月8日で1年です。
震度6弱を記録した日南市では地震の爪痕が残る中今も復旧工事が進められています。

去年8月8日午後4時43分ごろ発生したM7・1の日向灘地震。
最大震度6弱を記録した日南市では県油津港湾事務所が管理する5つの漁港8か所で被害が出ました。
マグロ漁船の道具倉庫がある油津漁港の中央突堤では岸壁のコンクリート舗装が大きくずれ、さらに地震後の台風などで段差が広がりました。

(マグロ漁船の船頭)
「昼間はそんなにないけど夜帰って来て暗い時は危ないよね」

また日南市漁協の荷捌き所では水揚げ場所などに段差ができ、作業に若干の支障が出るなどしています。

(日南市漁協 矢野友也さん)
「地震から1年が経って復旧工事も始まり1日でも早く以前のような使いやすい港に戻ってくれたらいいなと思います」

地震後、測量や設計、国の災害査定などを経て総事業費およそ1億円で今年5月から本格的な災害復旧工事がスタート。
2つの漁港はすでに復旧工事が完了しています。

(県油津港湾事務所 神坂弘之工務課長)
「ほとんどの所は9月末位を目途に工事が終わる予定で、できるだけ早期完成に向けて復旧工事をやっていきたいと思っています」

県油津港湾事務所では来年2月までには全ての漁港での復旧工事を終えたいとしています。

また、地震により園舎2階の天井が剥がれ落ちるなど大きな被害を受けたのが日南・飫肥カトリック幼稚園。
8月8日に訪ねてみると、耐震性を強化した改修工事が行われていました。
揺れの大きくなる2階は園児がいる時間をなるべく減らそうと、ホールなどにし、2階にあった保育室を1階に移します。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長)
「不安とかこの先どうなるかなという思いもあったんですけど、本当にたくさんの方に励まし応援していただいてありがたいなあと思った1年でした。いろんな手だてをしてより揺れに強い建物にしています。子供たちのさらにやりたいとかチャレンジしたいとかそういう気持ちを大事にする保育をまた続けて行きたいと思います」

新しい園舎の完成は今年の12月を予定しているということです。

テレビ宮崎
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