京都府向日市に本社を置くオムロンヘルスケアはきょう=8日、約1万6000施設に納入した「AED」(自動体外式除細動器)について、必要な電気ショックが発生しない可能性があるとわかったため自主回収すると発表しました。

自主回収の対象は、オムロンヘルスケア製のAED「レスキューハートHDF−3500」です。

オムロンヘルスケアによると、ヨーロッパの環境規制に対応するため変更した製造プロセスにおいて、本体内部の回路基板に故障が生じて電気ショックが発生しない可能性があることが、ことし完了した品質試験で判明したということです。

ただし、この不具合はごくまれなもので、品質試験の分析によると電気ショックは99.98%の確率で実施できるということです。

対象のAEDは、現在約1万6000施設に納入されていますが、現在のところ今回判明した不具合に関連する健康被害は確認されていません。

オムロンヘルスケアは「AED管理者の皆様をはじめ、関係各位にご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます」とコメントしています。

関西テレビ
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