9日の原爆の日に平和祈念式典に参列するブラジル在住の被爆者が長崎県庁を表敬訪問し、高齢化するブラジルの被爆者の現状に応じた援護の充実を求めました。

県庁を訪れたのは、在ブラジル原爆被爆者の会の盆子原國彦代表など4人です。

被爆者の会は県福祉保健部の新田惇一部長に、現地でも被爆者援護が少しずつ充実していると報告し、「国が私たちを見捨てなかったと思っている」と述べました。

一方、被爆者の高齢化や円安にも触れ、柔軟な対応を求めました。

盆子原國彦 代表
「もう、被爆者が年老いていて,色んな書類に、サインができない」「今は円安で実際、手元にもらえるお金が少なくなりましたんでね」「どうにか、もう少し上げていただくよう国に要請していただけないでしょうか」

ブラジルの被爆者団体には最大で270人が登録した時期もありましたが、高齢化が進み現在、ブラジルに住む被爆者は55人まで減少しています。

テレビ長崎
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