ぐにゃりと曲がったペットボトル。
キャップが飛ばされそうなほど膨らんでいます。
ペットボトルが膨張したのは、このところの危険な暑さだといいます。
夏の酷暑で膨らんだペットボトルが爆発し、けがをする事故が起きているといいます。
6日、一番暑かった静岡市で41.4度。
5日に群馬・伊勢崎市で記録した国内観測史上最高記録の41.8度に迫りました。
東京都では105人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
水分補給のためのペットボトルが手放せない中、SNSではこんな投稿がありました。
今野康晴さんのXより:
暑さで炭酸のペットボトルがこんなに膨張してました!笑 爆発しなくて良かったです。笑
この画像を投稿した男性は、車内で炭酸飲料が入ったペットボトルを8時間ほど放置。
すると、ペットボトルが爆発しそうなほどパンパンに膨れ上がったといいます。
さらに別の男性は、車内に飲み残した“乳性飲料”を10時間ほど放置すると、ペットボトルが爆発寸前にまで膨張していたといいます。
ペットボトルが膨張した人:
急にエアコンを当ててパンと(破裂)してもおかしくないぐらい膨らんでいた。めちゃくちゃ暑くなり出した時期に、車の窓際に置いていた。
一体何が起きているのでしょうか。
東京都が公開している実験映像があります。
夏の車内を想定した60度で、11種類の飲み物が入ったペットボトルを1日中放置した場合、どのような変化があるのかを調べたものです。
大きく変形し、転倒したのは炭酸飲料のペットボトル。中の液体が漏れ出てしまうほどです。
さらに、乳性飲料のペットボトルも大きく膨らみ、倒れてしまいました。
炭酸や糖分を含む飲み物は、容器内部の圧力が上昇しやすいため、爆発が起きやすいといいます。
一般的なペットボトルが耐えられる温度は約60度。
では、夏の車内はどれくらい暑くなるのでしょうか。
炎天下に1時間置いた車内の温度を調べてみると、温度計は42.1度を示していました。
車内で特に温度が高かったのはダッシュボードで、前の座席の温度は42度ですが、ダッシュボードの表面温度は64度を示していました。
破裂したペットボトルの破片で指を切ったりするなどの事故が起きています。
東京都は、夏の車内ではペットボトル飲料を放置しないよう注意を呼びかけています。