トカラ列島での群発地震を受けて、鹿児島県の技術職員らが現地調査を行い、6日、鹿児島県十島村に報告しました。
また、十島村の久保村長は悪石島の伝統行事であるボゼ祭りを9月上旬に開催する意向を示しました。
県は5日、一連の地震で強い揺れを観測した十島村の悪石島と小宝島の現地調査を行いました。
調査には県の技術職員のほか、土砂災害に詳しい鹿児島大学の地頭薗隆名誉教授ら20人が参加し、島内の建物や道路、港などの状況を確認しました。
調査の結果、早急に修繕が必要な箇所は新たに確認されなかったということです。
県土木部監理課 技術管理室・宮下浩一室長
「今の段階としては大きな被害や生活に直結する災害は発生していない。(調査で得た)情報を改めて確認して、必要なものは役場に情報提供して対応していく」
また、十島村の久保村長は、ユネスコの無形文化遺産に登録されている悪石島ボゼ祭りについて、9月7日に例年通り開催する意向を示しました。
十島村・久保源一郎村長
「9月に悪石島のボゼ祭りがあります。(祭りを)大々的にやると住民が一致している。(村も)ネガティブにならないように、前に進む形でボゼ祭りを決定した。明るい材料を提供できるように(ボゼ祭りを)盛り上げていこうと考えている」