糸満市で見つかった旧日本兵のものとみられる戦没者の遺骨を6日、沖縄県議会の議員団が視察しました。
県議団が視察したのは糸満市の束辺名グスク近くの緑地帯で見つかった旧日本軍の兵士のものとみられる遺骨です。
現場を案内した遺骨収集ボランティア、ガマフヤーの具志堅隆松さんによりますと遺骨の状況から埋葬されていた可能性が高いということです。階級の高い兵士については埋葬されていたケースがこれまでも確認されているものの骨の状態から20歳前後の若い兵士とみられこのような状態で見つかるのは珍しいということです。
具志堅隆松さん:
これは日本陸軍の軍服の上着のボタン。正規兵というには服装が足りないことから考えると軍属なのか勤皇隊といってもおかしくはない
具志堅さんは「未開発の土地には今も収集されていない遺骨が多く残されている」と説明し、次のように述べました。
具志堅隆松さん:
出来れば県有地化してほしい国有地でも良い。遺骨がある場所を残して将来遺骨収集が出来るように繋げたい
視察した議員団は「まだ戦後は終わっていないと感じた」「国の責任として遺骨収集に取り組むよう求めたい」と応じました。