80年前のきょう、原爆が投下された広島では平和記念式典が開かれおよそ5万5000人の参列者が犠牲者を悼み平和への決意を新たにしました。
沖縄で戦没者の名前を読み上げる取り組みにならい広島市では6日、原爆犠牲者の名前を読み上げる集いが開かれました。
6日の平和記念式典には過去最も多い120の国や地域の代表者が出席し広島市の松井市長が恒久平和や「核なき世界」の実現を訴えました。

平和宣言 松井一実 広島市長:
世界中の為政者の皆さん。広島を訪れ、被爆の実相を自ら確かめてください。平和を願う「ヒロシマの心」を理解し、対話を通じた信頼関係に基づく安全保障体制の構築に向けた議論をすぐにでも開始すべきではないですか

一方、およそ7万人の遺骨が納められた原爆供養塔の前では6日、犠牲者の名前を読み上げる取り組みが初めて行われました。
この取り組みは糸満市にある平和の礎に刻まれた名前を読み上げる沖縄での取り組みに参加した広島県の若者たちが企画したもので原爆供養塔の納骨者名簿にある812人の名前が読み上げられました。

参加者:
原爆で亡くなられた一人ひとりの人生に思いを馳せて未来について考える一日にしたい

平和の礎の名前を読み上げる集いを主催する町田直美さんは「沖縄とは違った戦争被害に向き合うことができた」と話し、「平和の思いをこれからも発信していこう」と挨拶しました。

沖縄テレビ
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