広島を拠点に活動する広島出身のアーティスト藤江潤士さんと姉妹デュオのメビウスが被爆８０年に寄せて音楽を作りました。
『へいわのたね』
作詞・作曲：藤江潤士、メビウス
草木揺れる 青い空
ぼくらのまちに 太陽が落ちた
笑い声も 足音も
すべて すべて 奪われた
涙の雨に 打たれながら
拾い集めた 命のかけら
まだ小さな 胸に
ごめんなさいと 手を合わせた
繰り返さないと 誓った夏に
ゆびきりをしようよ
悲しみは 優しさに 憎しみは 温もりに
未来の真ん中で きみとぼくで
へいわのたね 咲かせよう
ぼくの大切な 人のため
へいわのたね 咲かせてね
きみの大切な 人のため
かけっこした あの道と
結んだままの 約束
忘れることのないようにね
ここに書き留めておくからね
夜の星には いつだって
大きな夢を描けるように
夕焼けの向こう側
ただいまと おかえりが
手を振り きみを 待っているように
へいわのたね 咲かせよう
ぼくの大切な きみのため
へいわのたね 咲かせてね
どこかで泣いてる きみのため
その花は みちしるべに
菜の花畑で また逢おう
へいわのたね 咲かせよう
へいわのたね 咲かせよう
ぼくの大切な 人のため
へいわのたね 咲かせてね
きみの大切な 人のため
へいわのたね 咲かせよう
へいわのたね 咲かせてね
《３人の思い》
国立原爆死没者追悼祈念館で亡くなった方たちの資料や証言を聞いたり、広島と長崎の被爆者をたずね声を聞き、詩の中に入れた。
被爆ピアノの音に触れて８０年生きてきたその音色に感動し、ぜひその音も入れたいと思った。
この曲はＴＳＳ被爆８０年プロジェクト「つたえる・つなげる」のテーマソングにもなっているので、ぜひ多くの人に聴いてほしい。
