石破総理は平和記念式典出席に続き、原爆資料館を2年ぶりに視察するとともに原爆養護施設を訪れ、被爆の実相に触れました。

平和公園にある原爆資料館を2年ぶりに訪れた石破総理は、石田芳文館長の説明を受けながら80年前のきょう、一発の原子爆弾で壊滅状態となった広島の様子を伝えるCGを真剣な表情で見つめていました。

また、市内中心部で建物疎開の作業中に被爆した数千人の学生の惨状を伝える展示では、焼け焦げた制服など遺族が寄贈した遺品をじっと見つめていました。

視察を終えた石破総理は、芳名録へ「祈る」という一文字に「平和な世界」と記帳しました。

この後、石破総理一行は広島市の原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪れ、入所者と言葉を交わしました。
また、挨拶の中で石破総理は「子供も大人も、日本人も世界の人も原爆資料館を訪れるべき」と述べました。

【入所者山吉節子さん(84)】
「私たちが原爆に遭ったようなことでなく、みんなが平和になるような政治をちゃんとしてほしいですね」

矢野おりづる園には、現在95人が入所していて、103歳の女性を最高齢に入所者の平均年齢は91.5歳となっています。

テレビ新広島
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