村井嘉浩 宮城県知事
「まあ、逃げたということであります。男気のある方で、自分がおっしゃたことに対して責任をもって、対応されると思っておりましたので非常にがっかりしました。もっと腹の据わった方かと思っておりました。」(8月6日の定例会見)

6日行われた定例会見で、宮城県の村井嘉浩知事は、参政党の神谷宗幣代表についてこのように述べました。

事の発端は、7月13日。
JR仙台駅西口で行われた参院選の街頭演説で、参政党の神谷代表が上下水道と工業用水の事業を民間が運営する「みやぎ型管理運営方式」について、次のように発言しました。
参政党 神谷宗幣代表
「国がやらないから宮城県みたいに民営化しちゃうわけでしょ。おかしい宮城県は。水道なんてめちゃくちゃ大事なわけですよ、なんで外資に売るんですか、外資に任せるんですか、彼ら金儲けですよ。」

発言から2日後の7月15日。
村井知事は、神谷代表の発言は事実に基づいておらず誤りであるとして、謝罪と訂正を求める抗議文を提出しました。

抗議文から3日後の7月18日。
参政党本部は「演説での発言には十分な根拠があり、合理性のある表現であるため謝罪不要」として、謝罪も訂正も行いませんでした。

これに対し村井知事は、7月29日付けで、神谷代表に公開での意見公開の場を設けるよう申し入れましたが、参政党本部は翌日、「意見交換へのご依頼は応じかねる。すでに本党見解をお伝えしている」として、この意見交換にも応じませんでした。

こうした経緯もあって、村井知事は6日の定例会見で、
「『おかしいよ宮城県』と、街頭で(神谷代表から)言われましたけどもそっくりそのまま、『おかしいよ、参政党はおかしいよ神谷さん』と申し上げたい。私はいくらでも意見交換をする準備がありますので。逃げないで、正々堂々と公開の場に出てきていただきたい」と語気を強めました。

仙台放送
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