歴史と文化が根付く福島県会津若松市。街のシンボルの鶴ヶ城から車で約10分の場所にある「Boutique del miele(ブティック・デル・ミエーレ)」は、まさにその名の通りハチミツのブティック。創業から80年あまり多くの人に愛され続けている松本養蜂総本場の本店だ。
ハチミツのブティック
店内に一歩足を踏み入れると、さまざまな色合いの国産ハチミツが並ぶ光景に目を奪われる。花ごとに取り分けをしたハチミツは、それぞれ異なる色味を持ち、まるで宝石のようだ。店名の「ブティック」の名にふさわしく、美しい瓶に詰められたハチミツたちが輝いている。

「実はお客様ごとに提案しておりまして、例えばトーストを食べるのにつけたいとか、ヨーグルトにかけたいとか、何かに合わせたいというご要望があった場合にはそれぞれに合うものを提案しますし、体調でお悩みがある方にはそれに合ったものをおすすめします」と女将の松本彩子さんは話す。

単にハチミツを販売するだけでなく、一人ひとりの好みや用途に合わせた提案をしてくれるのが、このお店の魅力だ。
福島県会津若松市柳原町4丁目10-47
【営業時間】午前10:00~午後5:00
【定休日】 なし
養蜂場直営のカフェレストラン
店舗には、2025年7月に一周年を迎えたガーデンカフェレストラン「bKitchen」も併設されている。おすすめは「季節のランチコース(3080円~)」。
コースの最初に出てくるのは「ハニーテイスティングプレート」。異なる花から採れたハチミツ3種類を食べ比べて味の違いを楽しむことができる。

そして、メイン料理はナポリタン。オリジナルのケチャップには会津産のトマトとハチミツを使用した具材たっぷりの贅沢ナポリタンだ。メイン料理は数種類から選ぶことができ、季節によって地元の旬の野菜を楽しめるという。

【営業時間】午前10:00~午後5:00(L.O. 午後4:00)
ランチタイム午前11:00~午後2:30(L.O. 午後2:00)
【定休日】水曜日・木曜日
ミツバチとハチミツを学ぶ
お腹を満たした後は、中庭のビーガーデンで楽しめる「ビーウォッチング」に挑戦してみよう。この体験は10月までの期間限定で、ミツバチの巣箱を間近で見て触ってミツバチの生態やハチミツが出来るまでを学ぶことができる。

まずは防護服に着替えて準備完了。松本養蜂総本場の松本高明さんの案内で、巣箱に近づいていく。巣箱の中には1~2万匹ものミツバチがいるという。「そっと持ったら、ハチは何もしないので安心して」と松本さん。実際に巣箱を持ち上げてみると、ずっしりとした重さで、ハチミツがたっぷり詰まっているのが実感できる。
《ビーウォッチング》
【期間】4月下旬~10月(気候により前後する場合あり)
【料金】1980円~
※体験申し込みは松本養蜂総本場のホームページの申込フォームより
https://www.buna-ki.co.jp/

松本養蜂総本場の松本高明さんは「ポリネーションと言って、ミツバチ自身がおしべとめしべを結びつけて花粉の仲人役をしている。私たちが食べている食べ物の多くが、このミツバチの力を借りて、結果的に花を咲かせて実をつけた物をいただいている」と話す。

ミツバチは私たちの生活を支えてくれている大切な存在だということを、体験を通して学ぶことができる貴重な機会だ。
(福島テレビ)