岩手県内は、8月5日未明から内陸北部を中心にまとまった雨が降りました。滝沢市では、雨が原因とみられる倒木が発生し、この影響により一時最大で500戸以上が停電しました。
5日の県内は、低気圧や前線に向かって温かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が非常に不安定となりました。
5日午後5時時点の12時間降水量は最大で、雫石町葛根田で59.5mm、岩手町一方井で46.5mm、滝沢市で42.5mmを観測しました。
滝沢市で30mm以上のまとまった雨が観測されるのは、7月5日以来1カ月ぶりです。
内記和人記者
「滝沢市の倒木の現場に来ています。林道わきの木が電線にもたれかかるように倒れてしまっています」
滝沢市では、5日朝、雨が原因とみられる倒木が発生しました。
このため、滝沢市と盛岡市の一部では、一時最大で536戸が停電し、倒木の現場では、復旧作業が行われていました。
停電により冷房が使えなくなった近所の人は、早期の復旧を求めていました。
自宅が停電した人
「きょうは、まだそんなに暑くないけれど、きのうみたいに暑かったら、ゆでだこ状態」
東北電力ネットワークによりますと、5日朝の倒木による停電は、午前のうちに全戸で復旧したということです。
盛岡地方気象台は、東北に伸びていた前線は、東北南部まで南下したことから、県内での大気が非常に不安定な状態は解消したとしています。