5日は40度を超える暑さとなりましたが、暑さは夜も続きます。
夜間の熱中症対策について、矢澤剛気象予報士と詳しくお伝えします。
矢澤剛気象予報士:
5日も日中は記録的な暑さになりました。最高気温から振り返りますと、40度以上の地点が1日で14地点。これが過去最多だったんです。これまでの6地点を大幅に上回りました。41.8度が群馬・伊勢崎市で観測されまして、その他、埼玉県や群馬県を中心に40度以上が続出。東京都内も府中や八王子などで観測史上初の40度となったわけです。西風によるフェーン現象やダブル高気圧など、さまざまな要因が重なって記録的な暑さとなりました。
青井実キャスター:
毎日のあいさつが「暑いですよね」から始まるようになりましたよね。
SPキャスター・山口真由氏:
本当にそうですし、過去の記憶を0.6度も更新するって結構違う次元に来ちゃったなという感じがして。
宮司愛海キャスター:
この暑さは夜も続くということで、25度じゃなくて30度を超える“超熱帯夜”になるところも多くなるんですよね。
矢澤剛気象予報士:
この先の伊勢崎、東京の気温グラフを見ていきましょう。こちらは30度を下回る予想になっているんですが、それでも伊勢崎では28度、東京では明け方でも29度ということで、夜にかけてもエアコンをつけっぱなしで寝たほうがいいくらいの暑さが続く予想となっています。
宮司愛海キャスター:
熱中症対策というところですが、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤院長に伺いました。まずエアコンをつけっぱなしにしてください。電気代も気になるかもしれませんが命に代えられないということです。また、昼間に設定している温度のプラス1~2度くらいがいいということです。
矢澤剛気象予報士:
体感的にひんやりと感じすぎないぐらいの温度がいいかなと思いますね。湿度も重要になってきまして、50%前後くらいに調節できることが理想ですね。
宮司愛海キャスター:
寝る時の服装にも注意ということですが、実は、半袖よりも長袖がいいんです。風通しのいい素材かつ吸収力がある長袖は、体の汗を吸収して蒸発させて体の熱を逃がして温度を下げる効果があるからということなんです。エアコンで調節しながら汗をかかないように気を付けていただきたいですが、あとは熱中症対策の基本、寝る前の水分補給も大事です。伊藤院長によると、人は寝ている間に呼吸や汗によって750mLから1リットルの水分を失うということなので、寝る前には必ず少なくともコップ1杯のお水を飲んでください。水だけじゃなくて牛乳もオススメということです。たんぱく質を含む牛乳をはじめとした飲み物は、水などに比べて体に水分が吸収されるのが1~2時間ほど遅くなるということで、結果として長い時間水分補給ができるようになると。
青井実キャスター:
今夜は熱中症対策必要になってきそうですね。
SPキャスター・山口真由氏:
今夜はペットボトルとかを枕元に置いて飲めるようにして寝てもいいかなと考えてますね。
青井実キャスター:
毎日暑いという話をしていますけど、熱帯夜も含めてですがこの暑さ、まだ続くんでしょうか。
矢澤剛気象予報士:
6日にかけては油断できない暑さが続きそうなんですが、7日以降は徐々に気温が下がっていく見通しとなっていまして、特に週末にかけては危険な暑さからは解放されそうです。
宮司愛海キャスター:
今後もこれぐらいの暑さになるような時期も出てくるんでしょうか。
矢澤剛気象予報士:
お盆明けくらいからまた気温が上がってくる予想もありまして、まだこの夏いっぱいは油断できないかなと思います。全国的にダブル高気圧に覆われる状態となって、週末は一時的に下がるんですが、お盆以降はまた注意が必要となりそうです。