8月4日の早朝、岩手県一関市で倉庫の中の保管庫に入れていたコメがクマに荒らされました。
市内では同様の事案が相次いでいることから、警察が警戒を呼び掛けています。
8月4日の午前5時ごろ、岩手県一関市厳美町で、69歳の女性が自宅から出て外を確認したところ、自宅の敷地内にある倉庫の前にコメが散乱しているのを発見しました。
女性が倉庫の中を確認したところ、スチール製のコメの保管庫の扉が壊され、中に保管していた30kg入りの米袋2つが引き出されていたため、同居する71歳の夫が一関警察署に通報しました。
警察によりますと、米袋は引き裂かれ量が減っていたほか、別の保管庫には動物のものとみられる爪の跡があったことから、警察はクマが侵入してコメを食べたり荒らしたりしたと断定しました。
前日の午後6時ごろには、倉庫に異変がなかったことや、女性が「午後11時ごろに、住宅の外から大きな物音が聞こえた」と話していたこと、それに倉庫の木製の扉は施錠されておらず壊れていたことから、クマは夜間に扉から倉庫へ侵入したとみられています。
これまでに人への被害は確認されていません。
7月28日には、同じく一関市厳美町の別の住宅でコメの保管庫が荒らされる被害が起きていることから、警察はコメの管理の徹底や、住宅の周りにクマのえさになるものを置かないよう、注意を呼びかけています。
(岩手めんこいテレビ)