降水量が少なく農地などで水不足が続いていることを受け、秋田県の鈴木知事は4日の会見で、農業用水の確保に関する経費を支援する方針を示しました。また、県民に対しては無理のない範囲での節水への協力を呼びかけました。
県内では6~7月にかけて平年よりも降水量が少なく、猛暑が続いていることから、河川やダムなどで水の量が少なくなっています。この影響を受け、農業の現場では水田を中心に深刻な被害が発生しています。
4日の定例会見で鈴木知事は「農業者や土地改良区などの農業団体においては、農業用水確保に向けて緊急的な対応として排水路等からのポンプアップなどを行っているが、期間が長期化してきてだんだんその負担が大きくなってきているという状況。まさにこれはもう災害級と言ってもいい状況で、県では生産現場の負担軽減を図る」と述べ、農家や農事組合法人などに対して農業用水の確保に必要な経費を支援する方針を示しました。
具体的な予算額については検討中としていますが、県農地整備課によりますと、水を引くために使うポンプの購入費と燃料代が補助の対象になる予定です。
県は必要な費用を補正予算として計上し、9月県議会に提案することにしています。
また鈴木知事は、今後は生活用水への影響も出る可能性があるとして「無理のない範囲で節水への協力をお願いしたい」と県民に呼びかけました。