富山市の登山道。
登山客が行き交う道で4日、取材班がクマに遭遇しました。
4日午前10時ごろ、富山市の有峰地区。
北アルプス「薬師岳」へと続く、標高約1600メートルの登山道にクマが現れました。
登山客は「クマいました。さっきまで顔を出していたんですけど、今やぶの中に」と話します。
登山道の休憩地点付近で、茂みから出たり入ったりを繰り返していました。
人を警戒している様子はあまり見られません。
富山県自然博物館 ねいの里の赤座久明さんは、「比較的若い個体なんじゃないかなと思う。体つきが『ヤングアダルト』というか、完全に成熟しきっていないクマだと思う」と語ります。
クマが目撃された場所は、もともとクマの生息域ですが、春先から続く気温の高い状態もクマの行動に影響している可能性があるといいます。
富山県自然博物館 ねいの里・赤座久明さん:
夏のクマがよくやる、アリを食べる採食行動なんですよね。朽ち木を引っかいて中に巣くっているアリを主に卵やサナギ、一緒に成虫まで食べてしまう。
もしクマに遭遇したらしばらく立ち止まり、クマが移動するのを待つことが大事だということです。