2025年度の最低賃金をめぐり、過去最大の63円引き上げ、全国平均で1118円とする目安がまとまりました。
厚生労働省の審議会は2025年度の最低賃金について、過去最大の63円引き上げる目安をとりまとめ、全国平均の時給は1118円となりました。
目安通りに引き上げた場合、すべての都道府県で1000円を超えることになります。
引き上げの理由について審議会は、物価の上昇が続く中、労働者の生活費を重視したことや、中小企業を含めた賃上げの流れが続いていることなどを踏まえたとしています。
政府が「2020年代に全国平均で1500円」とする目標を掲げて以降、初めての改定となり、今後、都道府県ごとに具体的な引き上げ額が決められ、新しい金額は10月以降適用される見通しです。
7月から始まった協議では、労働者側が大幅引き上げを求めたのに対し、企業側は慎重な姿勢を示していて、44年ぶりに審議が7回にもつれこむなど調整が難航していました。