自分たちが学んだことを大舞台で発表しました。高校生が自ら調べ、学習したことをプレゼンする発表会が7月31日、大阪・関西万博の会場で開かれ、香川の2つの高校の生徒が晴れ舞台に立ちました。

(高校生発表)
「このことから費用面や心理的なハードルが下がれば、多くの人がカウンセリングを受ける機会を望んでいるということが分かる」
「米粉と小麦粉の違いは水分量」

自分たちの活動の成果を堂々と発表する高校生たち。その舞台は大阪・関西万博です。三菱みらい育成財団が主催した「高校生MIRAI万博」。全国364チームの応募の中から選ばれた20チームが万博の舞台に立ちました。

(小豆島中央高校 田口未空さん)
「自分たちで立ち上げた企画に確かな手応えを得ることができた」

自分たちの活動を報告する2人の高校生。香川県小豆島の小豆島中央高校の生徒です。年間4500トンと言われる瀬戸内海の海ごみを減らそうと海ごみをテーマにした水族館を企画したことを報告しました。2025年6月には水族館の試験展示が行われ、訪れた人たちに海ごみの問題について自分たちのこととして考えてもらうきっかけづくりを目指しました。

実は2人、香川県の外からやってきた「せとうち留学生」です。初めて見た瀬戸内海の美しい景色を守りたい。純粋な2人の思いが海ごみ水族館の活動へ突き動かしました。

(小豆島中央高校 平田ひなさん)
「美しい海を守りたいという思いを、より多く次の世代に伝えていきたい」

(小豆島中央高校 平田ひなさん)
「すごく緊張して、汗が止まらなかったが、聞いている人もうなずきながらとか、温かくて良かったなと思う」

(小豆島中央高校 田口未空さん)
「もっときれいなごみの少ない瀬戸内海を未来に引き継いでいきたい」

香川県から発表に臨んだもう1校は高松市の高松高校。第二次世界大戦中にナチス・ドイツから迫害を受けたユダヤ人に「命のビザ」を発行し多くの命を救った外交官・杉原千畝と、高松高校の卒業生の妻・幸子さんの功績から世界平和について考える取り組みを発表しました。

(高松高校の生徒は…)
「私たちは過去に起きた痛ましい歴史を学び、平和を強く願い続けなければならない」
「平和への思いを一人一人持ってほしいとメッセージが伝わっていたらうれしい」

万博という大舞台で思いを発信した香川の高校生たち。その経験は自分たちの、そして地域の未来につながります。

岡山放送
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