カナダのカーニー首相は30日、パレスチナを国家として承認する意向を表明しました。

30日の会見でカーニー氏は「民間人の苦しみが深まる中で、平和と人間の尊厳を守るための国際的な協調行動をこれ以上遅らせる余地はない」と強調した上で、2025年9月に開かれる国連総会でパレスチナを国家として承認する意向を示しました。

ただし、2026年の総選挙実施などパレスチナ自治政府の改革が前提条件とされています。

カーニー氏は30日にパレスチナ自治政府のアッバス議長と電話会談を行ったということです。

パレスチナを国家として承認する方針を表明したのは、G7=主要7カ国ではフランスとイギリスに続き3カ国目です。

カーニー首相の表明を受け、アメリカのトランプ大統領は31日、SNSで「ワオ!カナダがパレスチナの国家承認を表明した」と投稿し、「これによってアメリカとカナダが貿易交渉で合意するのが難しくなる」とけん制しました。

フジテレビ
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国際取材部
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