津波注意報の発表や津波の観測を受けて大分県内は各方面で対応に追われ緊迫した1日になりました。
佐伯市では一時的に避難所が開設されたほか大分市の海水浴場は遊泳が禁止される事態となりました。
◆臼杵市の防災無線
「豊後水道沿岸に津波注意報が発令されています。海に入ったり海岸に近づかないでください」
◆佐伯市の防災無線
「第一波が12時30分ごろ1メートル程度の高さで到達することが予想されています」
佐伯市役所の防災危機管理課です。
津波注意報の発表を受けて対応に追われる職員、住民の安全を確保するため情報収集にあたっていました。
佐伯市では自主的に避難してきた人を受け入れるため庁舎内に一時的に避難所を設置。
小さな子どもがいる家族や高齢者など最大で10人ほどが避難していました。
◆避難してきた人
「サイレンが鳴ったから何事と思って、とりあえず怖いから来た」
佐伯市内にある津波避難タワーにも津波注意報が出されたすぐあとから、女性が避難していました。
◆避難してきた人
「午前9時半にはここに来た。(避難して)もう6時間くらいになる。不安でいっぱいであたふたした」
◆甲斐菜々子記者
「大分市の田ノ浦ビーチです津波注意報が発表された直後遊泳禁止となり現在閉園作業が行われています」
大分市の田ノ浦ビーチでは津波注意報の発表を受けて当時海で泳いでいた10人ほどに避難を呼びかけ遊泳が禁止されました。
その後、ライフセーバーが周辺に残っている人や駐車場に入ってくる車などに速やかに海岸から離れるよう呼びかけていました。
◆ライフセーバー
「津波注意報が発令されて中に入れないぐるっと回って出られてください」
田ノ浦ビーチは現在も閉園していて、大分市は津波注意報が解除されて安全が確認されたのちに遊泳を再開するとしています。
◆甲斐菜々子記者
「大分市春日浦にあるTOS本社の屋上です。午後1時、瀬戸内海沿岸の津波到達予想時刻となりましたが現在こちらからは大きな潮位の変化が見られません」
県内の津波の到達予想時刻は豊後水道沿岸で午後0時半、瀬戸内海沿岸で午後1時で津波の高さは1メートルと予想されていました。豊後水道沿岸は大分市佐賀関より南の地域で瀬戸内海沿岸は北の地域を指します。
その時間、瀬戸内海沿岸の大分市春日浦では潮位の変化は見られませんでしたが、佐伯市松浦では午後1時38分に10センチの津波が別府市でも午後2時27分に10センチの津波が確認されています。
◆田辺智彦アナウンサー
「時刻は午後1時20分、大分市のビルの8階です。大分川の河口付近の奥を見ますと、海の色 が少し濃くなっている。津波なのでしょうか。海の色が少し濃くなって海面変化が見られます」
また大分市の大分川の河口付近では30日午後海水の色が変わっているように見えました。
海の一部が濃くなっているのが分かります。
大分地方気象台によりますと「津波が押し寄せて海水が混ざることで見られる現象で今回もその可能性はあると思う」と話しています。