仁愛女子高校の軽音部の3年生3人で結成するバンドが、8月1日に高校生アマチュアバンドの最高峰を決める全国大会に出場します。高校生活最後の夏休みに、最高の舞台に臨む3人の思いを取材しました。
    
夏休みで閑散とした校舎に響く華やかな音色。演奏しているのは仁愛女子高校の3年生3人組のガールズバンド「ノアローズ」です。
 
ギターでボーカルの近藤理沙さん、ベースの織田美羽さん、ドラムの福田美月さんで、2025年1月に結成しました。
 
近藤さんはバンド名について「ノアはフランス語で心地いい空間という意味で、ローズはバラなのでバラのようにとげとげした空間でも私たちの音楽で心地良くなってもらえたらと思い付けました」と話します。
  
3人が出会ったのは高校の軽音楽部。他の部員も交えて、1年生の頃から有名アーティストの楽曲を演奏するコピーバンドとして活動していました。
   
その中で「オリジナルの楽曲を作りもっと大きな舞台に挑戦したい」という思いが膨らみ、新たに結成したのがノアローズだったのです。
  
「初めてオリジナル曲を披露したのが2月上旬だけど、その時に『あれ、オリジナルなの?』とほめてくれる表情や言葉を聞いただけで、やってよかった、もっとやりたいなと思いました」(近藤さん)
  
バンド結成から5ヵ月後の6月、石川県で行われた全国高校生アマチュアバンド選手権の北陸予選に出場すると、見事に最優秀賞を受賞。8月1日に茨城県で行われる決勝大会への切符をつかみ取りました。
   
「うそでしょ!?みたいな…選ばれなかったとしても『いい音楽したよね』という気持ちだったけど、やっぱり実際に選ばれるともっと頑張ろう!と思いました」(近藤さん)
 
「このバンドを組んで県内外でもいろいろなイベントに参加させてもらい、本当にやってよかったなと思うことがいっぱいあります」(織田さん)
 
「こんなに大きな大会はもうないと思うので、終わった時に後悔がないよう、やり切った、自分でも最高だった、と思えるような演奏をしたいです」(福田さん)
  
卒業後は別々の進路を歩む3人。13組が出場する決勝大会では新曲「青い春の日」を演奏する予定です。歌詞には「自分達の青春がこれで終わるのではなく、これからも続いていくように」という思いが込められています。
  
♪これは別れじゃない、鮮やかに微笑んで夕焼けの空を見つめている君が好き♪
 
3人が臨む全国大会は8月1日に茨城県で開かれます。
  
また、ノアローズは8月3日に福井市のハピテラスで開かれるライブイベント「ハピフェス」に出演します。県内の学生バンド10組が登場し、ノアローズはトリを飾ります。

福井テレビ
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