とどまるところを知らない猛暑に農家からも悲鳴があがっています。
松江市東出雲町でブドウや野菜を栽培している農園。
秋に収獲を迎える作物にも異変が起きていました。
アグリわこう 大島佳史さん:
こんな感じで、これ干しブドウ。
枝についたまま、干しブドウのようになってしまったのはシャインマスカット。
みずみずしい甘さが人気の高級ブドウですが、水分がなくなってしまいました。
アグリわこう 大島佳史さん:
きれいなものを作りたいんですけどね。房では売れないのでカップで。
強い日ざしの影響で、シャインマスカットなどブドウを栽培するハウスの中は、気温が約50℃に。暑さや乾燥に強いとされるブドウにとっても厳しい環境。
農園では、今後、直射日光を遮るカバーでハウスを覆うなどの対策も考えています。
猛暑の影響はほかにも…。
アスパラガスは畑の土が高温になり、まっすぐに育たないものもあり一部が出荷できなくなっています。
また、暑さを避けるためキャベツの植え付けを午前中に行なうようにしたほかサツマイモには、朝と夕方、スプリンクラーで水やりをしていますが、葉っぱに元気が戻りません。
田淵木萌記者:
今後も雨が降らない日が続くと、雨水をためていた農業用水の水の量も懸念されます。
その水も心配の種です。
この農園では、水やりにため池の水を使っていますが、記録的な少雨の中池が枯れてしまうことを心配しています。
アグリわこう 大島佳史さん:
作物の大きさが悪くなったり割れがでてきている。池の水がなくなったら終わり。ずーっと雨が降ってないので心配ですね。雨が降ってほしい。
いつもどおりに収穫の秋を迎えられるのか、農家は天を見上げ、恵みの雨を待ちわびています。