大阪府の吉村知事はきょう=29日の定例記者会見で、北陸新幹線の大阪までの延伸を巡って、与党のプロジェクトチームが決定している、福井県小浜市と京都市を通る予定の「小浜・京都ルート」だけでなく、滋賀県の米原駅を通る「米原ルート」を検討するため、来週に予定されている北陸新幹線の大阪までの早期開業を協議する『大会』の開催を延期すべきと述べました。

またルートについて与党のプロジェクトチームだけでなく、超党派で議論すべきと提案しています。

20日に実施された参議院選挙の京都選挙区では、『米原ルート』の検討を訴える維新の候補者がトップ当選していました。

【大阪府 吉村知事】「『小浜・京都ルート』ありきではなくて、やはり『米原ルート』も比較検討した上で、ルートを決定すべきだというふうに思います。

これは『小浜・京都ルート』において、昨年新しく建設費の話、約2倍になる。建設期間、これも約2倍になる。そして『B/C(費用対効果)はどうなる?』と、僕が質問しても出てこない。

また京都のみなさんでも、様々な事業者、団体、そしてまた『京都の水はどうなるんだ』とか、さまざまな意見も出る中で、今回参議院選挙においても、この『米原ルート』をきちんと比較検討した上で、決めたほうがいいんじゃないかと。京都において争点の1つになったと思っています。

その審判も出る中でですね、やはり最終的な決定ルートが『小浜・京都』っていうのは当然あるとしても、その比較検討すらしないというのは僕も違うんだろうと思っていますから、『米原ルート』を比較検討した上で判断すべきだという考え方です。

重要な部分で、中心の部分で、もう少し協議が必要かなと思っていますので、大阪協議会という協議会がありますので、そこでもう少しこの中身を具体的に実務的に協議をしていく必要があるというふうに僕は思っています。

ですので来週の北陸新幹線の大会、これを『京都・小浜』ありきであると。比較検討する必要もないという、前回のこの案のままでは僕は違うというふうにも思いますし、そういった意味では来週のこの協議を深めると議論を深めるという意味では来週の大会。僕はここは一旦延期をするべきだというふうに思ってます」

【大阪府 吉村知事】「今まで与党PT(プロジェクトチーム)が決めるということになってきて進めてきました。ただ、いまはもう衆参とも与党過半数割れしている中で、また京都の選挙結果であったり、京都でさまざまな議論されている、意見出されているというところを見たときに、僕はこの北陸新幹線、1日も早い全線開業、ここはもう皆の合意事項だと思いますけれども、そのルートについては、超党派で国会議員の超党派で会議体を作って、与党PTだけじゃなくて超党派でやっぱり議論を深めて、進めていくべきだというふうに思いますから、そういうのを国に提案をしていこうというふうに考えています」

関西テレビ
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