大阪市でロシア人女性が殺害され金を奪われた事件で、逮捕された息子が事件前、女性の勤務先を訪れて金を無心していたことが分かりました。
伊藤金木容疑者(21)は先月26日、大阪市浪速区のマンションで、母親のイトウ・エレナさん(50)を首を絞めるなどして殺害し、現金1万5000円ほどを奪った疑いがもたれています。
伊藤容疑者はこれまでの調べに、「首を5分以上絞めて折った」などと話し、その後、黙秘しています。
エレナさんが働いていた飲食店の同僚が取材に応じ、伊藤容疑者が事件前、複数回店を訪れ金を無心していたと明らかにしました。
【エレナさんの同僚】
「(伊藤容疑者は)『寝るところがないから、銭湯行くから、ご飯も食べるからお金頂戴』と。
(エレナさんは)『あげたくないけど、あげないと(息子が)怒るから、仕方なくまたあげたよ』と。
(亡くなって)すごい悲しいです、みんな」
警察は伊藤容疑者が金に困り、エレナさんを殺害した疑いもあるとみて調べています。