松江市の堀川遊覧船で、落語を学ぶ地元の小学生が噺家として乗船客に怪談話を披露する夏休み限定の特別企画が行われることになり、7月28日一足早く報道関係者に公開されました。
田淵木萌記者:
「こちら堀川遊覧船では、この夏、涼しさを感じられる新たな取り組みが始まります」
この特別企画は名付けて「堀川ゆうれい船」。
堀川遊覧船と地元企業がタッグを組んで開催します。
船で怪談話を披露するのは、ふだん松江歴史館で落語を学びながら高座にも上がっている小学生のこども噺家の8人です。
落語:
「この赤ん坊を預かっていただけませんでしょうか。はて、見覚えのない若い女だ。
妖怪変化のかけた罠ではないか」
こども噺家たちは、小泉八雲の著書「怪談」に収められている話を落語で演じていきます。
落語:
「墓の下から赤ん坊の鳴き声が聞こえてきました。主人たちが墓を開けて見ますと夜ごと飴屋に通ってきた女の亡骸があり、その傍らにまだ生きている赤ん坊がおりました」
この「堀川ゆうれい船」は7月30日をスタートに夏休み期間中の4日間、夕方4時から2隻づつ運航される事になっていて、料金は大人2500円ということです。
活塾亭ふらめん子:
「景色が違うと怖い感じになるからいつものとは違ってよかった」
堀川遊覧船管理事務所・武田芳治所長:
「橋の下は暗かったり風も通ったり、少し夏の怪談にもってこいなヒヤッとするような箇所もありますので、そういったのも楽しんでいただけたらと思います」
「夏の夕刻、堀川の風にあたりながら怪談話を聞くのもまた一興」と、こども噺家の面々も満を持して待っているようです。