田久保眞紀 市長の学歴詐称問題をめぐり、伊東市の職員労働組合が全職員を対象にアンケートを実施したところ、実質2日間で延べ300件以上の意見や相談が寄せられました。この中には「仕事に行くのがつらい」といった声や「精神的にまいっている」という回答も多数含まれていることが関係者への取材でわかりました。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、市の広報誌などに「東洋大学法学部卒業」と記していたものの、実際には除籍となっていたことがわかっていて、市役所では連日、苦情の電話やメールが多数寄せられる事態となっています。

このため、市職員の労働組合は7月23日午後から同月25日午前10時までの間、全職員を対象に市長へ伝えたい思いを募りました。

こうした中、職員労組には「毎朝、仕事に行くのがつらい」「毎日全国から苦情やお叱りの電話を受け、業務に支障を来しており、我々職員にはどうにもできないことで対応を強いられることに大変迷惑している」「毎日毎日、朝8時半から午後5時15分まで市長に関する電話を取り続けている。ピーク時はトイレも行けず、昼休みも電話を取りながらの食事だった」「長時間にわたり職員が答えようのない市長の考えについても質問され続け精神的にまいっている。このままでは仕事を続けられないという思いもよぎっている」といった意見や相談が延べ300件以上集まったことがわかりました。

また、中には「市長という職に対する報酬が発生しているが職務を全うしている状況でしょうか?全うしているということであれば、どのような点を根拠に全うしているか教えてほしい」「市長としての去就を自分で決められない人が伊東市の方向性を決める職に就いていることに恐怖を感じている」「市民・議会・職員と信頼関係を築こうという気持ちが見えない」といった田久保市長の姿勢を糾弾する声もあったということです。

田久保市長はすでに辞意を表明していますが、7月28日の定例記者会見では同月31日に再び会見を開くことを理由に、辞職の時期などについて詳細な言及を避けました。

テレビ静岡
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