鳥取県の警察官採用試験の受験者の数が減少しているのを受け、現役の警察官が「講談」を披露して警察の魅力をPRしました。

警察官
「さて、人事を尽くして天命を待つといいますが、我々警察官も、あの手この手で人材確保に奔走しております」

鳥取県庁の講堂で「講談」を披露するのは、鳥取県警の現役警察官です。
7月25日から警察職員の採用試験の受験申し込みが始まったのに合わせ、「講談」を用いて受験者の募集を呼びかけました。

「講談」では、警察職員を目指す息子とその母親の会話を通して、警察職員の勤務スケジュールや警察学校での生活などを紹介する小噺を披露しました。

警察官(母親役):
「警察学校は、軍隊みたいに厳しいところだって聞くよ。あんた、その頭丸めんのかい?」

警察官(息子役):
「母ちゃん、実はね、警察学校は実に今どきでね、髪型だって端正。なんなら極端な坊主にはしてくれるなって話らしい…」

鳥取県警によると、警察採用試験の受験者は年々減少していて、2024年は110人と、2020年からほぼ半減しています。

鳥取県警察本部・村上雄一郎警部補:
「初めての試みで大変緊張したが、みなさんの温かい拍手で大変やりやすい講談になった。これをきっかけにとはいかないかもしれないが、やってみようという気持ちがあればなれる仕事なので、ぜひお待ちしています」

鳥取県警は、今後もこうしたユニークな取り組みなどを通して警察の魅力を発信し、受験者の増加につなげたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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