熊本市の大西市長は25日、建設中の熊本西環状道路・池上工区の開通が10月19日に決定したと発表しました。また、猛烈な暑さが続く中、大西市長は高温による労働環境の悪化が指摘されてきた学校給食の調理室について、緊急に空調を整備すると明らかにしました。
【大西 熊本市長(25日の会見)】
「熊本市の熊本西環状道路池上工区につきましては、令和7年10月19日の午後3時から開通することを決定をいたしましたので、ここにお知らせします」
熊本市南区砂原町と北区下硯川町を結ぶ自動車専用道路・熊本西環状道路は総延長約12キロに6カ所のインターチェンジを設置。このうち10月19日に開通する池上工区は『花園インターチェンジ』と『池上熊本駅インターチェンジ』間の約4.6キロです。
開通の効果について大西市長は、朝のラッシュ時、北区下硯川地区からJR熊本駅までの所要時間が国道3号線を使うより約30分短縮するほか、国道3号線・水道町交差点付近の車も1日4600台減少して交通渋滞緩和にもつながると述べました。
【大西 熊本市長】
「こういう酷暑で、一日も早い対応が必要ということで、費用はかかっても、やはりこれはやるべきだと判断した」
そして25日、大西市長が「やる」と言ったのは、小・中学校給食調理室の空調の緊急整備です。
給食の調理中、室内が40度以上になることもあり、今年6月末から7月11日までに調理員合わせて8人が熱中症で病院を受診。うち2人は救急搬送されています。
これまでも空調設置の必要性は指摘されてきましたが、大西市長は市債を活用し、約20億円をかけ『1年以内に未設置の94調理場に空調整備』を指示。この夏休み中には30の調理場に整備される予定としています。