新燃岳の噴火の影響で、鹿児島県霧島市の一部地域で停止していた温泉の供給が全ての施設で再開しました。

約2週間ぶりの営業再開に関係者は安堵する一方で、風評被害を懸念する声も聞かれました。

霧島市霧島田口にある温泉施設「神乃湯」です。

「最高です」

大浴場の浴槽が約2週間ぶりに温泉で満たされました。

霧島市霧島田口では雨で流された新燃岳の火山灰で温泉の配管が破損し、7月10日以降、宿泊施設や住宅など264戸で温泉の供給が止まっていましたが、24日までに仮復旧が終わり、全ての施設で温泉の供給が再開しました。

神乃湯も7月11日以降、2週間ぶりの営業再開となり、さっそく訪れた人が霧島温泉の湯を堪能していました。

入浴客
「すごく気持ちいいです。待ちに待ったというか気にしていたので、ようやく再開したのかとうれしい気持ち」
「(神乃湯が)好きです。月に1回来ます。良かったです再開していて」

神乃湯の指定管理 霧島市社会福祉協議会霧島支所・宇都幸雄支所長
「(営業休止で)非常にご迷惑をおかけしたと心苦しく思っていたが、復旧できて非常に喜んでいる。今まで以上にご利用いただきたい」

温泉の供給は再開した一方で、影響が色濃く残るのは宿泊施設です。

こちらの旅館でも24日から温泉が出始めたそうです。

料亭旅館 竹千代霧島別邸・中嶋雅利支配人
「湯が十分出ているので、これで安心して営業できます」

しかし、宿の目玉の一つである温泉の復旧時期が見通せなかったことから、7月分の予約のほぼ全てを断ったといいます。

8月1日から本格的な営業を再開する予定ですが、新燃岳の噴火活動を不安に思う客からの問い合わせも多く、予約数は伸び悩んでいるということです。

料亭旅館 竹千代霧島別邸・中嶋雅利支配人
「7月10日以降で60~70件くらいキャンセルが出ている。8月はお盆の時期にも入るので家族連れも多くなってくる。安心して来ていただいて、楽しんでいただきたい」

鹿児島テレビ
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